秋深き

紅葉も盛りを過ぎて
まもなく冬の足音が聞こえてくる頃です

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一年の終わり、
またひとつ年齢を重ねることへの
少しの躊躇を感じつつ
時の流れをしっかりと心に刻みます

あなたにとって今年一年はどんな年でしたか?

1人のご厚意をいただいております

はいしゃさんにいったこと

初めての事というのは、
いくつになっても
かすかな期待と不安を抱くものです

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初めて本格的に歯医者というものにかかることになりました
永久歯になってから一度も虫歯になったことの無い私でしたが
先日、ちょっとした虫歯が見つかってしまいました(ToT)

その治療は簡単に終わったのですが、その時に、

「親知らず、抜いた方がいいよ」

と、お医者さまに勧められたことがきっかけでした

実は、以前に顎関節症になったときのレントゲンで
下側の親知らずが横向きに生えていることが分かっていたのですが
特に痛みも不都合も無かったため放置していました

で、今回またレントゲンを撮ったところ
「このままだと歯並びや虫歯の進行に悪い影響が出る」
とのご指摘。今回の虫歯も、親知らずに圧迫されたことが遠因ではないかと。

そのほかにも、放置しておくといずれ様々な不都合が出てくる、
ということを丁寧に説明してもらったので
それならば、と抜歯をすることを決めました

ところが、先生に詳しい話を聞いたところ
下側の横向きの歯だけ抜くと、上の歯が飛び出してくるので
4本全部抜くことになるという話をされてしまいました
さらに、横向きの歯は半分埋まっているので
口腔外科の先生に手術していただくことになるという・・・

「4本かぁ・・・(悩)」

とはいえ、抜かなければならないのは、ほぼ決まりなので
お願いすることにしました

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抜歯当日、

朝一番の予約で歯医者に向かいました
村に一軒だけある国保歯科診療所です

受付に行くと、すぐに診察室入るように促されました

「おはようございます」

先生と看護士さんに挨拶をすると
治療台に促され、その場で治療方針の説明が始まりました

今回処置をしてくださるのは、医大からいらした口腔外科の先生で
ちょっと安住紳一郎に似ているさわやか系

「それでは、処置の手順について説明いたしますね」
と、細かな説明が始まりました

この横向き親知らず、
いちおう、ちゃんとした病名が付いているらしく
「両側下顎水平埋伏智歯」
と記されていました
処置名は「埋伏智歯摘出術」だそうです

親知らずは正式には「智歯」と呼ぶんですね(^^)

同意書と記されたA4の紙に手書きで
処置の手順とそれに伴う不都合や合併症などを
さらさらと書き記していく安住先生(仮)

局所麻酔の後に歯茎に切開、
そのあと、周りの骨を削り歯を分割して抜歯
最後に縫合して経過を観察するという

そのときの問題点として
出血や腫れ、内出血による青タンができることがあるなど
かなり丁寧に説明してくれました

おもしろかった(?)のは、
抜歯した跡の穴が鼻腔と「繋がって」しまうことがあるという
もちろん、時間が経てば塞がるのがほとんどだけれど
塞がらない場合は、粘膜を引っ張ってふさぐ処置をするという
いずれにしても軽微なものだとか

で、初めての抜歯なので
いきなり下側の手術ではなく
まずは上側の歯を抜いて処置に慣れてからにしましょう
と安住先生(仮)は勧めてくれました

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さて、診察台に横になって処置が始まりましたが・・・・

安住先生(仮)「さーて、右と左どっちにする?(^^)」

私「・・・・よく分からないんで、どっちでもいいです(^^;)」

安住先生(仮)「じゃあ、右からにしよう(^^)」

どっちから抜くのか選ばせてくれるシステムらしい・・・・(^^;)

「はい、それじゃ麻酔するよー」
と、奥歯の周りに針を刺します
以前とは違い、最近の麻酔はほとんど痛みを感じません
子どもの頃、歯茎への麻酔注射が死ぬほど痛かったのをおぼえていたので
これはとてもありがたいことです(^^)

「はい、じゃあちょっと押されますよー」
ぐっぐっ、と金属の棒で歯を圧迫する

「はい、今度は引っ張られますよー」
ぐぃぐぃ、と引っ張られる

「鉗子(かんし)頂戴」
「はい」

鉗子と呼ばれるペンチのようなもので鋏んで
抜きにかかる

みしみし
ぎりぎり

・・・・なんかこう、直接頭蓋骨に響く音が
けっこう気持ち悪い(^^;)

「んー?けっこうしっかりしてるねぇ」

ごりごり
めりめり

「鉗子、ぎざぎざの無いやつ」
「はい」

道具を交換して再度引っ張る

「おー?固いぞ・・・」

一時、口から道具を外して
「痛くない?」
と聞いてきた

「少し痛いです」
正直に答えると、

「これかな?」
と、隣の歯を示す
「それです」
と、私
なるほど、見当が付いていたということは
ここが痛むことがあるんですね

「麻酔、カートリッジで」
「はい」

今度は、普通の注射器で麻酔を追加する

「はい、じゃあもう一回行きますよー」

がりがり
ぎしぎし
めりめり・・・・

いや、もう、(^^;)
びっくりするほど、力技
イメージ的には、先生と看護士さんで
一生懸命プロレス技をかけているような感じで(^^;)

ほどなく
「ごりっ!」
と音がして

「はい、抜けましたー(^^)」

ふー、
痛くは無いけど
なかなか大変(^^;)
一本抜くだけでもこれだと
先が思いやられますねぇ・・・

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止血のためにガーゼを噛んで
横になる

安住先生(仮)「大丈夫かな?」

私「す、すみません、おえっとします(汗)」

どうも、ガーゼがのどを刺激して
嘔吐感が出てしまいます

安住先生(仮)「あ、ガーゼ大きかったかな」

ガーゼを交換してしばし安静に・・・・

横になったまますることも無く
ぼーっ、と天井を眺めていると
私の視界に、ひょこっと看護婦さんの顔が入ってきます

看「抜いた歯、どうする?持って帰る?(^^)」

思わぬ提案を

私「・・・・持って帰る人いるんですか?(^^;)」

看「みんな、結構持って帰るわよー。
  私も自分の抜いたときは持って帰ったし(^^)」

私「うーん・・・・、」

持って帰ってどうするんだろう??

看「じゃあ、横になってる間考えててね(^^)」

そう言って、
視界の外に出る看護士さん

ぐるりと周りを見回す
私のほかに患者は見当たらず、のんびりした雰囲気の診察室

待っている間、暇だったので
ポケットからデジカメを出して、天井を撮影
ついでに、治療器具なども撮影

・・・・・・落ち着きの無い奴だと思われたかもしれない(^^;)

しばらくして、
また、ひょこっと視界に入ってくる看護士さん

看「気持ち悪くないですかー?(^^)」

私「はひ、大丈夫でふ」(←ガーゼを噛んでいるため)

看「歯、どうする?」

私「じゃあ、せっかくだから持って帰ろうかな・・・」

看「うんうん!、記念だもんね(^^)」

なぜかうれしそう・・・(^^;)

それからまた少しして、
先生が話しかけてきます

安住先生(仮)「じゃあ、痛み止め出しておくから、
       痛くなったらいつでもいいから飲んでね」

注意事項を2、3話して本日の治療は終了
一本抜いたら2~3週間のインターバルを経て
また抜歯、という感じで4本抜くことになります
長期戦ですね(^^;)

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帰り道、運転していると違和感に気づきました
口の中から、空気が漏れているような・・・?
ひゅこー、ひゅこー、
という音が聞こえます

これは・・・・、話に聞いた鼻腔漏れ?

意識しだしたら、結構気になる症状です
仕方なく車を反転させもう一度診療所へ

受付で事情を話すと、すぐに診察室に入れてくれました

安住先生(仮)「口腔用ゾンデ、出して」
看護士「はい」

抜歯した跡を検分する先生、
「あ、繋がってる!」

・・・・・やっぱりつながってたんですか(^^;)

まあ、一週間ぐらいで塞がるだろう、ということで
ガーゼで止血をして今日はそのまま帰宅となりました

というわけで、無事終了~ (^^)v
親知らず治療一回目のレポートでした

2 人のご厚意をいただきました

永らくの勘違い

日々之平穏
外の景色は秋深き、といった感じです

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え~、ですが今日は
写真とは全然関係の無い話をお一ついかがでせう?

独壇場

意味:その人だけが思うままに活躍できる場所。ひとり舞台。(福武国語辞典:初版より)

みなさん、この言葉はご存知ですよね?
ところが、辞典で調べたこの意味の後ろには驚愕の事実が書かれていました。

「どくだんじょう」は誤読・誤用から慣用になった語

元々は、

独擅場[どくせんじょう]

というのが正しい語で、を間違えたものがそのまま定着してしまったのだとか。
・・・・30年以上生きてて、今日まで知りませんでした(^^;)

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そういえば、「有言実行」というのも、
元々は「不言実行」というのが正しい日本語で、
これを捩って使ったものがそのまま定着した例ですね。

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さて、内容はちょっと違いますが
これも勘違いが招いた出来事です。
ですがその真実、私は最近になって知りました。
意外と知らない人多いのではないのでしょうか?
それとも、私だけ??

「ベルリンの壁崩壊」

この歴史的出来事を知らない人はいないでしょうが
じつは、これはある勘違いが招いたことだったらしいのです。

時は1989年の11月、
東ドイツ政府は東独国民に対しての「旅行ビザ取得の条件の緩和」をする
法案を承認し、それに関する発表を夕方のニュースで行うことになっていました。
ところが、党のスポークスマンは、この新旅行法の内容をよく理解しておらず(^^;)
記者会見でカメラに向かって「東ドイツ国民は自由な出国が認められる」
発表しちゃったのです。

「えぇっ!?」

当然、記者達は全員驚きました。

「それってどーゆうこと?」
「だれでもどこからでも自由に出国できるってこと?」

という質問に対して、

「そういうことです」
続けて質問
「それっていつから?、法律はどの時点で発効するの?」
と、そこでスポークスマン氏、手持ちの資料には特に日付が見当たらないので
「今から直ちに発効するものと私は理解しております」

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ざんねんながら、収録ではなく生放送だったものだから、さあ大変

ニュースを見た人、うわさを聞きつけた人、
東ドイツの皆一堂にベルリンの壁へ集まってきました

困ったのは国境警備隊の人たち
当然ながら、誤報のためそのような指示は受けておらず
また、ニュースも見てなかったのでゲートは閉じたまま

しかし集まった群衆は数万人を越え、開けろ!開けろ!の大合唱
さらに、騒ぎを聞きつけた西ドイツの人々も集まってきて
ゲートの周りはもはや収拾がつかない状態になってしまいました

・・・・・折悪く、同じ1989年の6月には天安門事件があったため
武力鎮圧による流血事には絶対にできないとの判断もあり、
膨れ上がった群集のプレッシャーに耐えかねた現場の判断によって
ついにゲートは開かれてしまったのです・・・(^^;)

もちろん誤報ですし、誤報でなかったとしても
東西ドイツは別々の国なので、出入国チェックは必要なのですが
もはや、そんなことを気にする人はひとりもおらず(おそろしや、集団心理(^^;))
東西国民が入り乱れての大騒ぎ、

そのうち誰かが、つるはしやらバールやらで壁を壊すパフォーマンスを始めたりして
(もちろん、壁は東ドイツ政府の所有物なので勝手に壊してはいけません
 けどやっぱり気にする人無し)
結局数日後には、なし崩し的に東独政府によって正式に壁の撤去が始まりました

う~ん・・・・・、
勘違いによる言い間違いで、国が合併しちゃうんですねぇ(^^;)

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さて、これは後日談ですが、
東西統一でめでたしめでたし、
・・・・・・とは、ならなかったんですね、これが。

もともと東ドイツは共産圏の国、
つまり、西に比べてとても貧しいのです
おとぎ話にある「王子さまとシンデレラ」の結婚を
リアルに考えた場合と似ています
・・・・たぶんその後の生活はうまくいかなかったでしょう、残念ながら

生活水準が天と地ほどの差がある二人が一緒になって
うまくいくかというとこれはなかなか難しい問題
事実、東西統一後のドイツでは、
併合前に戻したほうがいいのでは?という意見が結構多いそうです

旧東ドイツ圏の生活水準向上のためには
税金がかかりすぎるのが主な理由で、
旧東国民にしてみればそれでも埋まらない格差、
旧西国民には新たな増税・・・・

テレビで見た、ハッピーエンド的なイメージとは
程遠い、現実の問題というのはあるものなのですねぇ m(_ _)m

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ちょっとつまらない話だったので
小咄をひとつ

ドイツに行くとお土産物屋さんで
「ベルリンの壁のかけら」が売られたりしているそうです
が、ほとんどが偽物なので買わないほうがいいでしょう

もし、もし仮に本物だとしたら・・・・やっぱり買わないほうがいいと思います
ベルリンの壁の材料には、大量のアスベストが使われていたそうですょ(^^;)

2 人のご厚意をいただきました

食の風習

芋煮会!!
と、大文字で書いてしまうほどに世間では一般的なのでしょうか?
のっけからすみません(^^;)
秋も深まって、ちらほらとそんな便りも届いてきております

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そもそも、芋煮会というものがあることを知ったのが
わりと最近のことでして、春の花見と同じくらい
一般的なものらしいのですが・・・・

残念ながら私の住んでいるところでは、
芋煮会というものは行われておりません

あったら楽しかっただろうな・・・(^^)

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以前、半年ほど秋田県に住んでいたことがあったのですが
そちらの方では「たんぽ会」なるものがありました
サトイモを用いた鍋料理ではなく、
秋田名物「きりたんぽ」を用いた鶏出汁の鍋料理で
親睦を深める恒例行事だそうです

細かな違いはあれど、東北地方では各地で行われているこの行事
なぜに私の住んでいるところでは影も形も見えないのでしょう??
他所で存在する伝統行事の系譜が途切れている、珍しいケースです

・・・・・せめて「ひっつみ会」でもあればねぇ(^^;)

あ、うちの地方では「こんな芋煮会やってます」みたいな情報
ありましたらお寄せください。お待ちしています(^^)

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時期は違いますが、
数年前から突如として上陸してきた新しい食風習で
「恵方巻き」というのがありましたね(^^;)

ほんと、突然、
何の脈絡も無く広まってしまったこの風習
元は関西地方の風習らしいのですが
なんでまた急に広まったんでしょうね??

みんな海苔巻き好きだったのかな・・・(^^;)

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ココロの輪・ふたたび

青空商店、大盛況のうちに終了いたしました
ご来店いただいたみな様、本当にありがとうございます

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初日は開店直後から大勢のお客さまに翻弄されて
おひとりお一人と、ちゃんとお話ができなかったのが少し残念
夕方五時まで開催しているので、
じっくりゆったり楽しんでくれるとうれしいです

さて、来客が落ち着いている時間帯には
写真を撮るのが私の過ごし方(^^)

ほかのイベントでは、なかなかできないのですが
ここでは会場全体のゆったり雰囲気がとても心地よく
ぐるっと一回りして、ほかのお店もじっくり見せてもらいました

それだけが目的ではないけれど、
出展者自身がほかのお店を見て回れるゆとりがあることって
実はとっても大事

「whatever」
なにはともあれ自分たちも楽しくなくちゃ
これが青空商店のいいところ(^^)

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この空気感ずっと続くといいですね

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昨日は帰ってきてから、
ずっと写真の整理をしておりました

写っている人、
ひとりひとりがみんないい顔してらっしゃる
現像しててこんなにいい気持ちになれたのって、
今までなかったかも

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1人のご厚意をいただいております